第3回国際温暖化対策研究会を開催しました。
今回は「公正な政策づくりを目指して」を巡って、諸富徹京都大学教授より、「環境と経済成長―公正な移行に向けて」をテーマに、張暁芳千葉大学特任助教より「EU炭素国境調整メカニズム(CBAM)のルールは公正か」をテーマにご講演いただきました。諸富教授は、世界や日本における脱炭素社会の最新動向、日本が直面している課題や公正な移行を実践する米国の事例など、示唆に富むトピックを数多くご提示してくださいました。張暁芳特任助教にはEU-CBAMの最新動向とその影響について公正な観点からご講演いただきました。また、千葉大学教授の水島治郎教授、石戸光教授は討論者として、2つの講演内容について講演者にコメントや質問をしました。最後の質疑応答セクションにおいて活発な質疑応答が繰り広げられました。
第2回国際温暖化対策研究会を開催しました。
近藤昭彦千葉大学名誉教授(元千葉大学環境リモートセンシング研究センター教授)より、「もと理系の視点から地球温暖化問題とひとの対応」をテーマにご講演いただきました。理系、文系それぞれの視点から地球温暖化問題に対する認識と課題を紹介し、今後文理融合の必要性と可能性などについて議論しました。また、会場から様々な質問が寄せられ、活発な質疑応答が繰り広げられました。
2023年度初の国際オンラインセミナーを開催しました。
当日は、カナダをはじめ北米にて実務面の様々なネットワークをお持ちでビジネス業界で著名なアルゴンキンカレッジのパトリック・チャールトン教授にご講演
いただきました。チャールトン教授のお知り合いで実務に深くかかわるお2人の方も加わってお話しくださり、コロナ禍を経たカナダの動向、および公正とウェ
ルビーイングに配慮した今後の社会づくりについて、理論と実務が交差する有意義な議論の機会となりました。
国際オンラインセミナーを開催しました。
当日はお2人のご登壇者にお話しいただき、ミャンマーにおけるクーデター後の同国の社会正義を巡っての価値意識の差異、市民の置かれた低いウェルビーイン
グの状況、国軍と国民の対立を解消するための共通理解のあり方についての議論がなされました。
ポジティブ政治心理学国際セミナーの第3回を開催しました。
コンピュータサイエンスに詳しく、科学技術的な方向とポジティブ心理学を結合した最先端の研究をされているペンシルバニア大学のライル・アンガー教授に、
ソーシャルメディアにおける言語を通じたウェルビーイングの測定についてご講演いただきました。
千葉大学人文公共学府と上海大学外国語学院は、共催で国際シンポジウムを開催し、公正社会研究は協賛しました。
シンポジウムでは、言語学、教育学、文学、社会学、政治学などの研究者が最新の研究成果を発表し、日本語教育と日本文学研究について学際的に議論しました。
当日は、日中合わせて158名が参加し積極的な質問がなされ、活発な質疑応答が繰り広げられました。
特任助教・張暁芳著「中国における排出権取引制度に関する研究-中・日・欧比較を通じて-」が2023年4月3日三恵社より刊行されました。
中・日・欧における排出権取引制度を削減効果、取引市場の効率性という2つの観点から、制度の比較研究を行い、より健全な全国制度の形成にむけて、政策提言を行っています。
水島治郎教授が2023年8月25日、上海大学で行われた千葉大学人文公共学府と上海大学外国語学院の部局間交流協定の調印式に参加しました。千葉大学と上海大学はすでに大学間の交流協定を締結した協定校ですが、部局間の協定はこれが初めてとなります。人文公共学府と上海大学外国語学院は、本年3月の国際シンポジウムの開催をはじめ、学術・教育の両面における協力を進めており、本協定の締結で、今後の一層の交流の発展が期待できます。すでに上海大学の張永嬌先生には、公正社会研究主催のシンポジウムに参加いただき、『アフターコロナの公正社会』にご論考をお寄せいただいております。
また同日は13時より上海大学の学生・院生の方々向けの留学説明会として、千葉大学の紹介、大学院人文公共学府の概要説明などを行いました。さらに15時過ぎからは水島教授による学術講演会として「「広場」の思想と「奥」の思想 ~比較の中の日欧都市空間~」を開催し、上海大学の学生・教員の皆様から活発なご質問とご意見をいただきました。学術講演会にはオンラインを合わせ、日本を含め200名以上の参加がありました。
当プロジェクトの紹介動画です。
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「隠れ家と広場 移民都市アムステルダムのユダヤ人」が2023年6月16日みすず書房より刊行されました。
アンネ・フランクや哲学者スピノザをはじめ、アムステルダムのユダヤ人移民は世界史に重要な刻印を残してきました。400年に渡り移民や難民を受け入れた寛容な街、アムステルダムを「隠れ家と広場」から読み解いた研究書です。
水島治郎教授著の「隠れ家と広場 移民都市アムステルダムのユダヤ人」が各紙書評欄で取り上げられました。
2022年8月開催の国際ワークショップ「多文化主義の東西対話」を記録したワーキングペーパーが刊行されました。
政治化女子「党首の座」法廷闘争について、水島治郎教授のインタビュー記事が2023年4月28日朝日新聞に掲載されました。
水島治郎教授のインタビュー記事『ガーシー氏を生んだ既成政党の衰退と「ビュー・デモクラシー」』が2023年4月4日毎日新聞政治プレミアに掲載されました。
「リップマン公共哲学」が2023年2月28日勁草書房より刊行されました。
なぜ西洋民主主義社会は独裁と世界大戦を防止することができなかったのか?
「公共哲学」(The Public Philosophy)という言葉を初めて用いてその原型を提示した予言的警告の書です。
2022年7月13日に開催されたポジティブ政治心理学セミナー
ウェルネス、公正、高価値観――共通善のための心理社会財("Wellness, Fairness, and Worthness:Psychosocial Goods for the Common Good")の内容を収録しています。
張暁芳(訳)、小林正弥、水島治郎、石戸光(監訳)
2022年12月8日、小林正弥教授、石戸光教授、水島治郎教授、そして大学院人文公共学府博士後期課程在籍の石川裕貴氏による共同論文「コロナ禍の日本における心理的健康格差の多次元的ダイナミクス--社会経 済的・倫理政治的要因における公正・正義」が 国際学術誌『Environmental Research and Public Health』に掲載されました。