ヒートアイランド現象と社会的・人種的格差の関係性について
第5回国際温暖化対策研究会を開催しました。
今回はノースカロライナ大学チャペルヒル校のAngel Hsu准教授より、「誰が暑さの負担を負うのか?―都市における人種的・社会的格差と気候リスク」をテーマにご講演いただきました。 Hsu先生はIPCC報告書の知見や自身の研究成果を踏まえ、都市におけるヒートアイランド現象がマイノリティや低所得層などの脆弱な立場にいる人々に影響を及ぼしている現状を示していただきました。また、NASA衛星データや市民参加型調査を活用した分析を紹介し、今後の都市政策において「緑化」「反射舗装」などの技術的手法に加え、社会的受容性や社会資本を重視した包括的な政策介入の必要性を論じられました。

■オンデマンド配信: こちらより
■開催日時:2025年9月10日(水)10:00~11:30(日本時間)
■形式:Zoomによるオンライン開催
■アジェンダ
【開会挨拶】水島治郎(千葉大学社会科学研究院教授)
【講演】Angel Hsu(ノースカロライナ大学チャペルヒル校准教授)
"WHO BEARS THE HEAT? RACIAL AND SOCIAL DISPARITIES IN URBAN CLIMATE RISK"
【討論】水島治郎
(千葉大学社会科学研究院教授)
【質疑応答】
■司会:張暁芳
(千葉大学国際高等研究基幹特任助教)
■言語:英語