グローバル関係学最終報告会/グローバル関係学コンソーシアム発足ワークショップ開催のお知らせ(1月18日配信)
2016年から始まった新学術領域研究「グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立」は、おかげで2021年3月、無事終了いたしました。2020年度には岩波書店より「グローバル関係学」全7巻を刊行するなど、さまざまな形で成果を発表してまいりましたが、コロナ禍のなか、関係した研究者が一堂に介しての最終報告会ができずにおります。
このたび、5年間の研究事業の最終報告会を開催するとともに、グローバル関係学で築き上げた研究者のネットワークを今後も活かし、発展させていくべく、「グローバル関係学コンソーシアム」を発足させることにいたしました。
「グローバル関係学」事業のなかで最も印象的だったのは、年一回開催してきた若手研究者報告会です。そこでは専門地域、分野などを越えて、関係性に着目した新たな視座を持つ若手研究者同士の闊達な研究報告がなされ、関係学に携わる中堅研究者との間に喧々諤々の議論が戦わされました。その、分野横断的な議論の場を引き続き継続すべく、本最終報告会をグローバル関係学コンソーシアム発足のためのワークショップと位置付けます。
本報告会/ワークショップでは、前半、午前中は5年間の研究事業のなかで代表的・特徴的であった研究報告を3件、行います。
午後は、本年度大佛次郎論壇賞を受賞された国立シンガポール大学の益田肇先生を基調講演者としてお招きし、その主著である「人々のなかの冷戦世界」をベースに、「みえないものをみる」ことの意義についてお話しいただきます。
そして午後の後半は、グローバル関係学に触れた・触発された若手研究者に、今後のコンソーシアムを担っていっていただくべく、研究への意気込みと抱負を語っていただきます。
ぜひ、多くのみなさまのご参加をお待ちしております。(代表:酒井啓子)
3/1 追記
オンラインで開催されたグローバル関係学最終報告会/グローバル関係学コンソーシアム発足ワークショップの動画を掲載しました。
◆日時:2月21日(月) 10時~17時
◆会議方式:Zoom
◆申し込み方法
https://forms.gle/aoSganCNpeiYgfr1A
(2月19日(土)午後8時までに以下からお申し込みください。Zoom参加のためのリンクをお送りします。)
◆プログラム
午前の部(10時-12時25分)
開会のあいさつ(代表 酒井啓子)
研究報告1: 10時10-55分
水島治郎「ブレグジットのグローバル関係学 -中心と周縁の間で-」(千葉大学)
研究報告2: 10時55分-11時40分
後藤絵美/帯谷知可「ローカルな経糸とグローバルな緯糸――「装いと規範」研究会から見えてきたもの」(東京外国語大学/京都大学)
研究報告3: 11時40分-12時25分
五十嵐誠一「コモンズと文理シナジ-研究-メコン地域を事例として」(千葉大学)
午後の部(13時30分-17時)
基調講演 13時30分-14時20分
益田肇「冷戦とは何だったのか:「みえなかった/みなかった」ものを考える」(国立シンガポール大学/「人々のなかの冷戦世界」著者、2021年度大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)受賞)
質疑応答 14時20分-14時40分
若手研究者による活動報告: 14時50分-16時10分
「イランにおける世論調査の概要とその分析」 (千坂知世 日本学術振興会PD)
「グローバルな危機における関係的思考の試み ――歴史分析から同時代的考察へ――」(稲永祐介 東京外国語大学)
「Engaging International Human Rights Law against Hate Speech in Cyberspace(サイバースペースにおけるヘイトスピーチに対する国際人権法の取り組み)」(波多野綾子 オックスフォード大学)
「比較地域研究の手法と実践-「グローバル関係学」への評価・接点・課題」(舛方周一郎 東京外国語大学)
全体討論:16時10分-16時55分
閉会の挨拶
◆主催:グローバル関係融合研究センター
◆問合せ: 千葉大学グローバル関係融合研究センター内事務局
Email: glblcrss*chiba -u.jp(*を@に代えてご利用ください)