移民・難民・多文化共生をめぐる関係学構築プロジェクト

「移民・難民・多文化共生をめぐる関係学構築プロジェクト」とは

移民・難民の発生、というひとつの現象を取り上げ、そこに現れるミクロ、マクロ、メソのレベルでのさまざまな「関係」についての分析を総合し、最終的には全体を包括できるような「関係学」の構築を目指す。

移民や難民に代表される「移動する人々」という現象は、以下のような複数のレベル、規模の「移動」を巡る研究分野を総合して分析することで、より包括的かつ正確に状況が把握され、より実態に即した問題の解決を考えることができる。
「グローバル関係学」が取り組むうえで最も喫緊かつ適切なテーマであるため、計画研究を横断して特別にプロジェクトを組む。

研究テーマ

ミクロ(社会)レベルとして:
「国を出る」ことの背景となる国内・社会内部の関係はどうか
「移動したあと」の社会・国のなかでの受け入れ社会との関係はどうか
国家レベルとして:
国家=ナショナリズムがはらむ排外主義が難民・移民を生むことの問題
難民受け入れ・外国人労働者・移民出身者に関する国家政策
地域レベルとして:
地域統合体として移民・難民に対する対策はどうか(GCC, ASEAN)
国家間・域内関係の緊張化と移民・難民出現の関係はどうか
マクロ(トランスナショナル)レベルとして:
移民・難民はどう移動するか、移動経路を生む関係性
移民・難民と犯罪ネットワーク、不法性
マクロ(国際関係)レベルとして:
国際紛争と移民・難民の関係
難民をめぐる国際的対応、難民レジーム

以上の各専門分野、テーマ、研究対象地域に基づき、「グローバル関係学」計画研究、公募研究の研究者が共同研究を行い、「移民・難民」研究に新たな視座を提供し、新たな学問的地平を拓くことに貢献する。

メンバー

議事録