公募研究

公募研究の募集(2018年9月3日掲載)

 文部科学省 科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)「グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて: 関係性中心の融合型人文社会科学の確立」(H28-32年度)では、領域が提唱する「グローバル関係学」にかかわる意欲的な研究を、募集します(本HP http://www.shd.chiba-u.jp/glblcrss/index.html参照)。
 以下の募集趣旨をお読みいただき、多くのご応募をお待ちしています(募集方法は本ページ最後に記載されています)。

新学術領域研究「グローバル関係学」
公募研究募集

 本研究領域「グローバル関係学」は、現在、中東やアフリカ、アジアや南東欧等、世界各地の紛争、対立といったグローバルな危機が、20世紀的人文社会科学の枠組みでは十分に解明できないことを認識し、そうした危機が主体の本質によって生まれるのではなく、ミクロ(地域共同体)からマクロ(グローバルネットワーク)まで様々な関係性がレベルを超えて複雑に絡み合い生ずると考え、関係性を総合的に分析する分析枠組みの確立とそれに基づく事例分析を進めている。

 本公募では、上記の趣旨を十分理解した上で、従来の研究枠組みを超えた新たな領域としての「グローバル関係学」に寄与、貢献すると考えられる研究を広く募集する。そのために以下の分野で公募を行う。

  1. 「グローバル関係学」の理論的、研究手法上の発展に寄与する研究。理論構築でも新たな分析手法の開拓でもよいが、個別事例の分析への適応可能性を示唆するものが望ましい。手掛かりとする研究分析手法については、文系、理系、定量・計量、エスノグラフィーなど、手法を問わない(C04)。
  2. 各計画研究(A01, 2, B01,2,3)それぞれの研究目的、内容を補完、強化しうると考える研究。各計画研究の特徴をよく吟味し、十分理解した上で、それが目指す共同研究に自身の研究がいかに貢献するか、その役割を明示した研究計画を求める。

 なお、いずれの分野においても「グローバル」を見通す視点、「現代的危機」につながる要素が研究射程に入っていること、関係性を扱っていることが必須である。また、本研究領域では、計画研究を横断的に遂行、全体での討議を重ねる中での理論構築、認識の共有を重視する為、領域全体が実施する研究(国際会議報告や領域運営のオンラインペーパーへの寄稿)への参加、協力が強く求められる。また、これまで計画研究、公募研究で扱ってきていない地域(東アジア、南アジア、ロシアとその周辺)の事例を扱った研究の参加に期待する。

具体的な募集項目

研究項目 応募上限額(単年度) 採択目安
件数
A01 国家と制度 300万円 4件
A02 政治経済的地域統合
B01 規範とアイデンティティ
B02 越境的非国家ネットワーク
B03 文明と広域ネットワーク
C04 「グローバル関係学」の理論的、研究手法上の発展に寄与する研究 現地調査に相応の研究費を要する場合:300万円 4件
上記以外:200万円 2件

詳細は、文科省による公募要項(54頁) をご覧ください。

<公募申請について>
本公募研究は、科学研究費補助金の一般の申請方式と同じです。
よって、申請書類は、文科省のページ、あるいは以下よりダウンロードし、締切やルールについては他の科研での申請と同様に従ってください(「グローバル関係学」事務局宛や本ウェブサイトからは応募できません)。

平成31年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について(文科省HP)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394559.htm

公募要領・計画調書のダウンロード

提出期限は、科研費一般の締切(平成30年11月7日(水曜日)午後4時30分(厳守))に則します。研究機関内における応募書類の提出期限等手続きについては、研究機関の事務担当者にお問合せください。