特別ワークショップ「ガザ紛争を考える:イスラエル、パレスチナと国際社会はどうなるか」(11月1日配信)

特別ワークショップ
「ガザ紛争を考える:イスラエル、パレスチナと国際社会はどうなるか」

10月7日、パレスチナ・ガザ地域に拠点を置くハマースの軍事部門がイスラエル本土を攻撃して以降、イスラエルによる報復攻撃が激しさを増しています。10月29日現在、OCHA(国連人道問題調整事務所)の発表によれば、イスラエル側の死者は最大1400人、ガザでのパレスチナ側の死者は8005人に上っています。イスラエル・パレスチナ間の衝突はガザにとどまらず、西岸やイスラエル国内でも見られ、それぞれ115人、1000人程度の死者を出しています。こうした事態に対して、国連安保理ではたびたび停戦案が提案されましたが、いずれも米ないし中ロの拒否権によって成立せず、27日に国連総会決議が採択されたものの、同日にイスラエルは地上戦を開始するという現実のもとで、戦争を止められない国際社会の無力さがまざまざと見せつけられています。

ガザを舞台とした紛争の激化は、周辺国はむろんのこと、国際社会にも大きな影響を与えることが予想されます。本特別ワークショップでは、ガザ情勢の現状を知るとともに、その背景にあるイスラエル、パレスチナ社会の問題、周辺諸国の対応、そして国際社会の関わりを、それぞれの分野のご専門家をお招きして、包括的に議論します。

多くの方のご参加をお待ちしております。

◆日時:2023年11月16日(木)17:00~20:00

◆場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
東京都目黒区駒場3-8-1

*オンラインでの参加をご希望の方は、以下から、11月15日午後5時までにお申し込みください。
https://forms.gle/6pFwFUUSb8SBgb6y8

◆プログラム:

開会の挨拶 酒井啓子(千葉大学グローバル関係融合研究センター長)

第一部 イスラエル・パレスチナ情勢  司会:山本薫(慶応大学総合政策学部)

(1)「事態の推移と今後の展望」
鈴木啓之(東京大学中東地域研究センター)

(2)「現地の現況:NGOの視座から」
田中好子(パレスチナ子供のキャンペーン)

(3)「イスラエル側の動きと世論の変遷」
保井啓志(筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局)

(4)「占領下パレスチナ人の多様な境遇」
山本健介(静岡県立大学国際関係学部)

第二部 イスラエル・パレスチナを取り巻く国際環境  司会:酒井啓子

(1)「湾岸諸国の反応と対応」
堀抜功二(日本エネルギー経済研究所中東研究センター)

(2)「国際法からみたガザ情勢」
キハラハント愛(東京大学大学院総合文化研究科)

(3)「アメリカ対外政策のなかのイスラエル」
藤原帰一(千葉大学特任教授)

質疑応答、総合討論
閉会の辞 山本薫

◆主催:科学研究費補助金基盤A「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」(課題番号21HD4387-K、研究代表:酒井啓子)

◆共催:東京大学中東地域研究センター(UTCMES)/日本中東学会

◆お問い合わせ先:
千葉大学・グローバル関係融合研究センター
E-mail: glblcrss*chiba-u.jp(*を@に代えてご利用ください)