Online Book Talk/巣ごもり読書会『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』開催のご案内(2月25日配信)
Online Book Talk
巣ごもり読書会『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』
下記の通り、オンラインでの読書会を開催します。
今回はエヴァ・フェダー・キティ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(2010年、白澤社)を題材に、ケア労働を考えます。キティはアメリカのフェミニスト哲学者です。本書は、ケア労働を社会的にどう位置づけるかを、重度の身体・知的障碍を持つ子供を育てた経験に基づいて理論的に追求し、その後のケア労働をめぐる議論に大きな影響を与えました。ケア労働はジェンダー化されていると同時に、文化にも強い影響を受けます。日本、エジプト、在日ムスリムのケア労働を紹介し、その共通点と差異を考えます。
語り手は日本のヤングケアラーのご研究をなさっている澁谷智子氏と、嶺崎寛子氏です。ふるってご参加ください。
- 日時:
- 2021年3月12日(金)13:30~14:30
- 会場:
- Zoomを利用したオンライン開催
- ◆語り手:
- 澁谷 智子(成蹊大学)
嶺崎 寛子(成蹊大学) - ◆今回の課題図書:
- エヴァ・フェダー・キティ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(風響社、2020年)(タイトルをクリックすると出版社のページに移動します)
- ◆参加方法:
- ご参加希望の方は登録フォーム( https://forms.gle/2ZEC8bXLhdNSzrNt9 )またはポスター内のQRコードより前日までにお申し込みください。
※ZoomのURLを当日正午までにe-mailアドレスにお送りします。
◆登壇者紹介
澁谷 智子(しぶや ともこ)
成蹊大学文学部教授。専門は社会学。著書に『ヤングケアラー 介護を担う子ども・若者の現実』(中公新書)、『コーダの世界――手話の文化と声の文化』(医学書院)など。(ご参考:https://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/110036.html)
嶺崎 寛子(みねさき ひろこ)
成蹊大学文学部准教授。専門は文化人類学、ジェンダー学。著書に『イスラーム復興とジェンダー』(昭和堂)、『ジェンダー暴力の文化人類学』(昭和堂、田中雅一氏との共編著)など。
◆主催:・科研費基盤研究(A) イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(代表:長沢栄治)
・グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立 B01班規範とアイデンティティ(代表:酒井啓子)
◆共催:・東京大学 東洋文化研究所、日本・アジアに関する教育研究ネットワーク
◆問い合わせ:イスラーム・ジェンダー学科研事務局 (office@ islam-gender.jp)
関連研究計画:計画研究B01