ウェブ・セミナー「『アラブの春』を振り返る:田原牧×竹村和朗×酒井啓子が語る2011年エジプト」(木曜フォーラム)開催のご案内(2月4日配信)

ウェブ・セミナー
「『アラブの春』を振り返る:田原牧×竹村和朗×酒井啓子が
語る2011年エジプト」
(木曜フォーラム)

 2010年12月、チュニジアで始まった「ジャスミン革命」から始まった、いわゆる「アラブの春」は、アラブ諸国のその後の運命を大きく変えました。政権が変わった国も、変わらなかった国も、内戦で混乱が続いている国も、政治的な安定とはほど遠い現実が続いています。なかでも、アラブの大国エジプトでは、民衆の路上抗議活動によってムバーラク政権が倒されたものの、その後再び軍事政権が成立し、「民主化」にはまだ遠い状況が生まれています。
 しかし、その一方で、アルジェリア、スーダン、イラク、レバノンなどのアラブ諸国では、2年ほど前から同様の民衆抗議運動が活発化しています。これは「アラブの春」の第二波と考えていいのでしょうか?
 本セミナーでは、2011年当時エジプトに滞在し、動乱をつぶさに見続けていた二人の中東専門家をお招きして、「アラブの春」とは何だったのか、何をもたらし、何を失ったのか、そしてこれからエジプト、ひいてはアラブ諸国がどこに向かうのか、徹底的に語り合います。

◆開催日時:2021年2月23日(火)16:00~18:00
◆開催場所:Zoomを利用したオンライン開催

◆登壇者:

田原牧(たはら・まき)東京新聞・中日新聞論説委員兼編集委員。
87年中日新聞社入社。名古屋社会部などを経て、95~96年カイロ・アメリカン大語学留学生、97~2000年カイロ支局長。「1月25日革命」発生直後に急遽エジプト入りし、抗議運動をつぶさに観察した著作に、『中東民衆革命の真実』(集英社新書)があり、その後2014年『ジャスミンの残り香』(集英社)で第12回開高健ノンフィクション賞を受賞。ほか『イスラーム最前線』『人間の居場所』などの著作がある。

竹村和朗(たけむら・かずあき)高千穂大学人間科学部准教授
2002年から05年にかけてカイロ・アメリカ大学大学院修士課程に在籍(修了)。2009年から12年にかけて東京大学大学院博士課程在籍中にエジプト留学。2011年1月25日には、ナイル・デルタの調査地ブハイラ県に滞在していた。専門は、地域研究、文化人類学。「エジプト2012年憲法の読解(上・下)」『アジア・アフリカ言語文化研究』(87・88号)、『ムバーラクのピラミッド』(風響社)、『現代エジプトの沙漠開発』(風響社)などの著作がある。

酒井啓子(さかい・けいこ)千葉大学 グローバル関係融合研究センター長
アジア経済研究所研究員、駐イラク日本大使館専門調査員、カイロ・アメリカン大学客員研究員、東京外国語大学教授を経て、2012年より現職。「アラブの春」発生後すぐに「〈アラブ大変動〉を読む――民衆革命のゆくえ 」(東京外国語大学出版会)を出版、「途上国における軍・政治権力・市民社会」(晃洋書房)でその後の政軍関係をまとめた。

◆参加方法:
2月22日までに、下記のフォームから参加登録をお願いいたします。登録を頂いた方宛に、担当者よりZoomウェビナーへの参加手続き情報をお送りいたします。

参加申し込みフォーム(Googleフォーム)
https://forms.gle/ajPfJCFquvmeWnKTA