シンポジウム「記憶と記録からみる女性たちと30年――装いにうつるイスラームとジェンダー」開催のご案内 (6月14日配信)

グローバル関係学科研×イスラーム・ジェンダー学科研 企画シンポジウム
記憶と記録からみる女性たちと30年
――装いにうつるイスラームとジェンダー――

ここ数十年のあいだ、イスラーム圏と呼ばれる地域は激動のなかにありました。宗教の政治化や過激派の台頭に加えて、多くの地域で共通してみられたのが、イスラームの意識化や顕在化による日常生活の変化でした。

これは女性やジェンダーにとって何を意味し、またそこに何をもたらしたのか。この問いに対し、ごく早い段階で鋭い分析を提示したのが、ライラ・アハメドの『イスラームにおける女性とジェンダー』(原著1992年)でした。

本シンポジウムでは、同書の最終章を入口に、そこで象徴的意味を見出されていた「装い」に注目しつつ、異なる地域での「女性たちと30年」を振り返ってみたいと思います。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。


【日時】
2018年7月8日(日)13:00-17:30(開場12:30)
【場所】
東京大学 情報学環・福武ホール
 http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/(アクセス)
 ※ 赤門横の会場となります。ご注意ください。

【プログラム】

13:00-13:10
はじめの言葉、主旨説明
13:10-13:30
第一部『イスラームにおける女性とジェンダー』読書会
第3部「新たな言説」第11章 未来に向けての戦い、結論
レジュメ担当:木下実紀(大阪大学)
13:30-15:00
第二部 映像にみる30年
『ヴェールをまとい始める女性たち』上映
(『Egypt, A Veiled Revolution』1982年、26分)
コメント(各10分)
  岡 真理(京都大学)
  後藤絵美(東京大学)
議論
15:00-15:20
コーヒーブレイク
15:20-17:20
第三部 パネルディスカッション「記憶と記録からみる30年」
モデレーター 岡 真理
パネラー(各10分)
  藤元優子(大阪大学)イラン
  宇野陽子(東京大学)トルコ
  野中 葉(慶応義塾大学)インドネシア
  帯谷知可(京都大学)ウズベキスタン
  山本 薫(東京外国語大学)シリア
質疑応答
17:20-17:30
おわりの言葉 長沢栄治(東京大学)

【主催】

  • 新学術領域研究 グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて―関係性中心の融合型人文社会科学の確立(代表:酒井啓子) B01班「規範とアイデンティティ」(担当:帯谷知可、後藤絵美)
    http://www.shd.chiba-u.jp/glblcrss/group_B01/B01_index.html
  • 科研基盤A イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究(代表:長沢栄治) 公募研究会:「砂漠の探究者」を探して―女性たちと百年(代表:岡真理、事務局:後藤絵美)
    http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~nagasawa/groups/sabaku.html

【共催】

  • 中東映画研究会
  • 京都大学東南アジア地域研究研究所CIRAS共同利用共同研究・個別ユニット「社会主義を経たイスラーム地域のジェンダー・家族・モダニティ」(代表:和﨑聖日)

関連研究計画:計画研究B01