研究者紹介

後藤絵美(ごとうえみ) 計画研究B01研究分担者

東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授, 東京大学東洋文化研究所准教授(兼務)
2000年東京外国語大学外国語学部ペルシア語学科卒, 2008年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学, 2011年東京大学博士(学術)。専門は現代イスラーム研究、アジア比較文化史、服飾文化史。
カイロ・アメリカ大学研究員(2003-5, 平和中島財団奨学生), 日本学術振興会特別研究員(2008-12), 東洋文化研究所助教(2013-15)等を経て2015年10月より現職。主著『神のためにまとうヴェール―現代エジプトの女性とイスラーム』(単著, 中央公論新社, 2014), 『イスラームってなに? シリーズ1 イスラームのおしえ』(長沢栄治監修, かもがわ出版, 2017近刊)。主な研究業績に「イスラーム国家における「シャリーア」と「自由」―エジプトのヴェール裁判にみる政教一致体制」(アジア法学会編『現代のイスラーム法』成文堂, 2016年), 「「近代」に生きた女性たち―新しい知識や思想と家庭生活のはざまで言葉を紡ぐ」(水井万里子他編『世界史のなかの女性たち』勉誠出版, 2015年)がある。
最近はハラール産業や仏のブルキニ問題などを事例に, さまざまな社会での「ムスリム」と「それ以外」という分断の傾向について考察を行っている。関連著作:「ブルキニ禁止問題から考えたこと―よりよい共生に必要なものとは?」(SYNODOS, 2016年9月30日:http://synodos.jp/international/18073)