2018年度国際会議「Relational Studies on Global Conflicts」開催のご報告

グローバル関係学2018年度国際会議「Relational Studies on Global Conflicts」、盛会のうちに終了しました

2018年12月21-22日、セルビア共和国の社会科学研究所との共催で、ベオグラード市内のHotel Ziraの会議場にて、国際会議「Relational Studies on Global Conflicts: Toward a New Approach to Contemporary Crises」が開催されました。
本国際会議は、グローバル関係学の主要な分析対象の1つである、多様なアクターが重層的に関与する地域紛争と、そうした紛争を経験した国・地域における紛争後の秩序の再構築を研究テーマとして取り上げ、2日間で合計8つのパネル、全29の研究報告が行われました。会議には、日本、シンガポール、セルビア、英国、ドイツ、イタリア、ウクライナ、スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロから参加した報告者に加え、セルビア在住の大学院生、外交官や国際機関の職員等も聴衆として参加し、各パネルで活発な議論が交わされました。参加者の内訳は以下の通りです。
日本からの参加者:15名(司会・報告・討論を行った研究者12名、学生3名)
海外からの参加者:30名(司会・報告・討論を行った研究者18名、聴衆として参加した研究者4名、大学院生4名、国際機関職員2名、外交官2名)

会議趣旨は、次の通りです。

現代世界では、多数の危機が相互に連関し、多様なスケールのアクターが直接的に相互作用する関係にあり、地域紛争はしばしばグローバルな影響を持ち、様々な帰結をもたらしている。こうした現代の危機を分析するためには、均質的な分析単位や特定の地理的境界に基づいて組織されている人文・社会科学の諸学問分野の分断を乗り越える、新しいアプローチが必要である。本国際会議では、多様な学問分野、多様な地域からの研究者が一堂に会してグローバルな紛争や紛争後社会を分析することを通じて、多様なアクター間、集合的なアクターの内部、そして多様な事象の間に見られる関係性のダイナミクスに着目した、グローバル紛争と紛争後社会を分析するための新しいアプローチ、言い換えれば「グローバル紛争の関係学」を模索することを目的とする。

会議のプログラムと各報告の要旨については、以下の報告要旨集(英語)を参照ください。

PROGRAM & BOOK OF ABSTRACTS

文責:久保慶一

会議の様子は、以下のページよりご覧下さい。

【ギャラリー】
ギャラリー:2018年度国際会議「Relational Studies on Global Conflicts」

【動画】
2018年度国際会議「Relational Studies on Global Conflicts」1日目 動画
2018年度国際会議「Relational Studies on Global Conflicts」2日目 動画


関連研究計画:国際活動支援班

(配信日:2019年2月14日)
(ギャラリー掲載日:2019年2月24日)