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土肥 充

職名

准教授

授業科目

博士前期課程授業科目

1, 研究の内容

英語教育と応用言語学,とくにCALL (Computer-Assisted Language Learning) の研究とシステム開発を主な研究テーマにしています。外国語を学ぶにはたいへんな時間と労力と動機付けを必要としますが,それを目的も興味も習熟度も異なる多数の人たちに教えるのは簡単なことではありません。最近はコンピュータを英語教育に導入する大学や高校,中学の事例が増えています。しかし効果的な指導方法が少なく,多様な学習者の長期にわたる学習に対応できる教材も不足しているのが現状です。千葉大学では長年にわたりCALL教材の開発をし,学部生向け英語科目「CALL英語」で教育実践をしていますが,教育効果を挙げるためには,経験だけでなく幅広い知識と研究教育能力を身につける必要があります。CALLについての基礎研究,システム開発,指導実践,効果の検証,等を通して,外国語教育の改善に寄与したいと考えています。 

2, 業績の紹介

最近の主要論文
1.「映画DVD対応CALL教材作成支援システムの開発と試用」(土肥充,高橋秀夫,Lorene Pagcaliwagan,竹蓋順子,竹蓋幸生),『e-Learning 教育研究』,第3巻,2008, pp.9-18.
英語学習者が興味を持つ映画素材を著作権の問題なくCALL教材にするため,映画DVDをパソコンで直接制御して提示し,「三ラウンド・システム」の指導理論に基づいて学習支援を行うためのオーサリングシステムを開発し,実際にCALL教材を一編開発して授業で試用した。
2.「千葉大学における TOEIC IP スコアの包括的分析」土肥充,柳瀬弘美),『言語文化論叢』,第3号,2009, pp.31-45.
全国的に英語学習の成果としてTOEICのスコアが重視されるなかで,千葉大学でTOEIC IP を受験した延べ6,689名のスコアについて,多面的,包括的な分析を行い,得点上昇の傾向も複数の手法で検証し,現状と問題点を明らかにし,今後の課題を示した。

3.「千葉大学CALL英語履修者によるシステム評価結果の予備的分析」(土肥充),『言語文化論叢』,第5号,2011, pp.69-81.
これまでに千葉大学の「CALL英語授業」を受講してアンケートに回答した延べ247クラス,延べ10,813名について,39項目のアンケート項目の回答結果を集計し,とくに教材,学習時間,素材の難易度が学習成果に与える影響も含めて多面的に分析した。
主要開発教材
You’ve Got Mail (土肥充,高橋秀夫,Lorene Pagcaliwagan,竹蓋順子,竹蓋幸生他), Listen to Me! CALL教材シリーズ,科学研究費補助金基盤研究Bによる制作物, 2009.
を含めて多数
 

3, 授業の内容

「英語教育メディア論」および「英語教育メディア論演習」の授業において議論する内容は,受講者の知識,経験や希望に応じて調整しますが,国内外の英語教育についての基礎知識から,応用言語学研究の高度化のためのさまざまな教育工学的手法やCALLについて学びます。具体的には,英語学習者の習熟度,興味,ニーズの分析や英語教育効率化のための指導法,言語素材の収集,分析,編集,提示と教材コンテンツ開発の方法やソフトウェア開発も含めて,種々のメディア情報の活用手法について実際に体験しながら議論します。
参考文献: 竹蓋幸生・水光雅則編著,『これからの大学英語教育』,岩波書店,東京,2005.

4, どのような院生を育成しようと考えている

研究でも教育でも他の分野でも社会の役に立てる学生を育てたいと考えています。英語教育の改善という困難な目標に立ち向かうためには,小さな知識や技術を身につけるだけでなく,総合的な能力を必要とします。前期課程の2年間でできることは限られていますが,学生の皆さんにはより大きな目標を視野に入れて研究をしてほしいと思います。入学を希望する人は,英語と日本語で十分にコミュニケーションをする能力があり,外国語教育関連の幅広い知識を持ち,論理的に考える能力があれば,必ずしもコンピュータの専門知識を必要としません。学術的な基礎能力に加えて,英語教育を改善したいという熱意を持っていることが重要だと考えています。

5, 業績一覧

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6, その他

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